2022.06.29

ホルン 進藤稀先生

7月の日記を担当させて頂きます、ホルン講師の進藤稀です。
平山音楽院の講師になってから約5年になるのですが、音楽院日記を担当するのが実は初めてなのです(笑)
生暖かい目で見て頂ければと思います。

今回は私がなぜホルンという楽器を選んだかについてお話ししたいと思います。
楽器演奏者の方々は音楽鑑賞教室や中高生の生徒さんに聞かれることが多い話題だと思います。

時は遡りまして小学校4年生。
≪音楽クラブ≫という名のクラブ活動が存在し、そこで初めて選んだ楽器はトロンボーンでした。
正直この頃の記憶は非常に曖昧です…。
覚えているのは母が『イベントの時にお弁当を作るのが面倒だから辞めてほしい』とお願いされ、
未練もなく4年生できっぱり辞めたということです。ちなみに母はこの話は一切覚えていません。ずるい。

そして中学生になり、吹奏楽部には入らず≪華道部≫に入部しました。お花代がかかるので月に2回しか部活が無かったのはすごく楽でしたね。
ですが中学2年生に上がり、音楽の先生が他校へ行ってしまい、新しい音楽の先生が赴任されました。
授業前の雑談で先生に『小学校の時トロンボーンやってました』と言ったら、
『今2年生が居ないから入ってほしい』とナンパされ、あれよあれよと入部することになりました。

新しい音楽の先生はなかなかファンキーな性格だったので、3年生が引退するタイミングで
『みんな希望の楽器に変えちゃおうぜ★』というクレイジーな提案をすることにより
中学2年生の終わり、ここで初めてホルンという楽器と出会いました。

(少し余談ですが後輩のテナーサックスとバリトンサックス担当の女の子たちの素行が悪く、強制退部させられ
引退後一次的にバリトンサックスを吹いていたこともあります。首が死ぬかと思いました。)

中学3年生の頃に≪のだめカンタービレ≫がドラマになっていて当時は夢中で見ていました。
オーボエの音色を初めて聴いて『高校生になったらオーボエをやろう!』と心に決め、いざ高校へ進学。

顧問『オーボエ無いよ』
部長『オーボエなんだよね~、でも今までホルンやってたんだよね?ホルン吹いてみよっか!』

私のオーボエへの夢は潰えました。
しばらく吹奏楽部の扉を叩くことはなく、帰宅部に専念していました。
でも休み時間になると3年生総出(5人くらい)で私に部活に入ってほしいとわざわざ1年生のフロアまでお誘いに来たのです。
『もう断れないな…』と思い、高校でもホルンをやることになりました。

その後はなんだかんだ音大受験に向けホルンをガツガツ頑張っていました。
今となってはホルンを選んでよかったなと思えるくらいに好きな楽器です。
でも来世でオーボエできるように祈っています(笑)

そんなホルンが大優勝する曲目、≪チャイコフスキー / 交響曲第5番≫を
2022年7月31日(日) 鎌倉芸術劇場にて平山音楽院定期演奏会で演奏します!
オーケストラ、吹奏楽、弦楽と盛りだくさんのプログラムなので、お時間ありましたら是非ご来場ください!