2018.05.06

5月担当 ピアノ 逢坂愛先生

みなさんこんにちは。
ピアノ&ソルフェージュ講師の逢坂愛です。

このページをご覧になっている方の多くは、何らかの楽器を演奏される方なのではないかと思います。
みなさん、ご自分の演奏する楽器は好きですか?(嫌いという方はあまりいらっしゃらないと思いますが…笑)

私は自分がピアノを弾くので、ピアノが大好きです。
ピアノの素晴らしい点を挙げればきりがないのですが、まず何といってもいっぺんに沢山の音を出せるということです。
これは、音楽を作る三要素と言われている「旋律・リズム・和音」のうちの「和音」分野に特に効力を発揮します。旋律を弾きながら伴奏をつけることもできます。数多くの楽器のうちでも、ピアノは「自己完結型」の楽器といえるのではないでしょうか。

そんな「ピアノ弾き」の私ですが、他の楽器に惹かれることももちろんあります。

まずは弦楽器。こちらは弾き手の感情がよりダイレクトに楽器に伝わって、心震えるようなビブラートが単音ゆえの潔さと相まって胸に迫ってくるような気がします。

そして管楽器は、音色の明朗さに加えて吹き手の息遣いや間が音楽に人間味、その人なりの解釈を加えているように聞こえます。弦楽器や管楽器はどちらかというと三要素のうち「旋律」に寄与するところの多い楽器ですね。

打楽器は、特にドラムなど太鼓系の楽器に感じることですが、ピアノの対極にありピアノを補完してくれるものだと強く思います。つまり、ピアノと違って音高を伴わずにリズムが出せるのが特徴で、拍子、テンポ感、ジャズに於ける抑揚を示すのに最適な「リズム担当」の楽器ですね。

少々強引なまとめでしたが、こうして見てみると「音楽を作る三要素」のそれぞれの分野を得意とする楽器が、長所短所含めて色々な人がいるよね!という人間の縮図のようにも思え、より一層音楽が愛おしく思えてきます。
みなさんも、ご自分の楽器を愛すると同時に、他の楽器の音色にも時々耳を傾けてみてください。色々な発見があったり、アンサンブル時に他楽器を思いやる心(笑)が芽生えてくるかもしれません(*^^*)。