2023.07.31

ホルン 間遠容子先生

夏本番の暑さが続き、もう干からびてしまいそうです…
本番といえば吹奏楽コンクールも真っ盛りで、平山音楽院の生徒さんたちもそれぞれの場所で懸命に励んでいる様子。そのひたむきな姿勢に心打たれながら、レッスンにも力が入ります。

申し遅れました、私ホルン講師の間遠(けんとう)容子と申します。

ホルンを演奏する人はよっぽどの物好きといいますか、吹奏楽部に入部して楽器初心者でホルンを第一希望に選ぶ人はまずいません。
私の場合は小学校の金管バンドでトランペットに憧れて第一希望にしていました。トランペットは台数が少ないからとまずはコルネットを渡され、よし、これを頑張ったらいつか憧れのトランペットが吹けるんだ!と思っていたのも束の間、あなたは身長があるからアルトホルンに行ってと言われてあっさり夢破れました。
最初はショックだったものの、いざ演奏してみると、トランペットとは違う太くて柔らかな音色が大好きになり、中学校の吹奏楽部入部時は似た属性のフレンチホルンを第一希望にしてしまいました。

そういうわけで、平山音楽院にレッスンに来る子にも、吹奏楽部の指導へ行っても、ついつい聞いてしまいます。

「なんでホルンになったの?」と。

理由は様々ですが、本当は〇〇がやりたかったけど…という枕詞のつく人の多いこと多いこと。だってやっぱり、トランペットとかサックスとかが、かっこいいですよね。クラリネットとかフルートとか、なんかかわいいですよね。
そんないきさつで始めたのに、レッスンを受けに行こうと思うまでになるなんて面白いなあと思いながら、そして仲間意識を感じながら、話を聞いています。

昔はパートを割り振られていた側でしたが、今は割り振る側も経験しています。
吹奏楽部のコーチとして、新入生の楽器の割り振り。
本当は第一希望の楽器をできるのが1番良いのですが、あまりに合っていないと伸び悩んで挫折するのももったいない。
体の大きさ、もちろん見ます。性格、手の大きさ、腕の長さ、唇の形、バジングができるかどうか、希望に添いつつ全体のバランスも整えて…
これがなかなか大変!!
先生たちも第一希望に添えないことを心苦しく思いながら、パート決めをしています。
希望の楽器になれなくてもグレないで、ひとまず頑張ってみてもらいたい。
それでも無理だったら、ぜひ平山音楽院のレッスンへ!って、アレ、ちゃっかり宣伝しちゃってますね。

音楽院の先生たちにもそれぞれ、今の楽器になったドラマがあるんだろうな。
生徒の皆さん、今度聞いてみたら面白いかもしれませんよ。

それではこの辺りで失礼します。体調に気をつけて、良い夏をお過ごしください!